『D.Gray-man』 星野桂

星野桂
週刊少年ジャンプの漫画「D.Gray-man」の作者。
1980年4月21日生まれ。滋賀県出身。血液型はO型。

最近読んだ漫画の中では、80年代生まれの漫画家さんとしては、全くタイプは違いますが浅野いにおに続いて2人目。10代の頃読んでいた漫画って、連載が進むにつれ、だんだん絵が上手くなっていったのが殆どだったような気がするけど、この2人に関しては言うならば、最初から絵がある程度完成されているような気がします。それとも、今後もっと上手くなっていく・・・?

主人公は、心の成長と共に技を成長させていくことはもちろんだけど、登場時からすでに強く、それと等価に重圧な運命を背負い、カッコいい、「特別な」人。細めの細かい絵のタッチを始め、命の重みと鮮やかに繰り広げられる技とを等価に結びつける設定なんかは『ハガレン』に近いかな、と。(特にギャグ時の顔の書き方なんかそっくり! 絵に関してもう少し言うと、小畑健荒木飛呂彦の影響も感じられるような……)

錬金術を使用するにも「等価交換」によって何でもかんでも生成、補修できるわけではない『ハガレン』は安心して読めるけれど、第一巻から主人公が戦闘シーンにおいて際限なく術をこなす『NARUTO』にはまれなかったという方(私)には、ひとまずお勧めできます。というか、かなり楽しめましたよ。