2005-01-01から1年間の記事一覧

コミック・イズ・ノット・デッド!

●島田一志『コミック・イズ・デッド』古屋兎丸『ショーットカッツ』、西島大介『世界の終わりの魔法使い』、『文芸別冊』の編集を担当してきた島田氏の漫画評論+インタビュー本。漫画を愛してやまない氏の熱きロック調評論はまさに「コミック・イズ・“ノッ…

猫1

大晦日の定番、格闘技が白熱の予感ですが我が家では2匹の猫のバトルが1ヶ月程前から既に始まっております。それも毎日。深夜も早朝も。寝れないってば……。【技一覧】 ・取っ組み合い ・猫キック ・追いかけまわし ・甘噛み ・斜め走り ・餌の横取り ・入浴 …

『ドイツ写真の現在― かわりゆく「現実」と向かいあうために』

東京国立近代美術館にて開催中(2005年10月25日(火) −12月18日(日))の『ドイツ写真の現在― かわりゆく「現実」と向かいあうために』を観に行く。全体的な印象としては、各作家の展示作品数が少ないだけではなく(ベアテ・グーチョウは2作品のみの展示!)、…

グレゴリー・クリュードソン

●Gregory Crewdson: 1985-2005 ついにグレゴリー・クリュードソン(1962年、ニューヨークのブルックリン生)の写真集が発売されましたね。まだ拝見していないのですが、1985〜2005年の代表作品がまとめられているとのことです。私は以前海外のサイトで偶然見…

彼岸島〜作者の意のままに物語と空間が肥大化する恐怖

ヤングマガジンにて連載中の『彼岸島』(松本 光司/講談社)が秀逸! 下記のストーリー解説を読んだ限りでは吸血鬼ホラーものなんだけど、決してそんな小さな枠内に留まらない。ホラーでグロテスクで視線を逸らしたい衝動に駆られるのは必至なんだけど、静か…

『火垂るの墓』と上流階級の没落

これまでは単なる戦時中の過酷さや切迫感を提示した、また非常時に暴かれる人間のおぞましさを少年と幼女の純粋さと対比的に描き出した戦争映画位にしか思っていなかったのだけど、この作品にちらつかされている背景に今更ながら気が付いた。 まず、母親が亡…

RAW LIFE

●RAW LIFEの断片的写真群。ECD、湯浅湾等、そして獰猛な(?)客の皆様が被写体。私は、残念ながら行けませんでしたが、RAW LIFE症候群を発症してしまった参加者は、ここで当時の記憶を取り戻し、完全に治癒不可能になるそうです。 現実と虚構の境界に戸…