『ジャンプ』について思うこと

『D.GRAY MAN』にしてもそうですが、『デス・ノート』『HUNTER×HUNTER』等、こういうものが『ジャンプ』で読めるなんて、という『ジャンプ』の時代は間違いなく終わっていますね、確実に。『ドラゴンボール』の頃の「『ジャンプ』黄金時代」とは半分は同じ形で、もう半分は全く異なる形で「ポスト『ジャンプ』黄金時代」が到来したのだと思います。

簡単に分けると

●『NARUTO』『ONE PIECE』『アイ・シールド』・・・「黄金時代」を引き継ぐ“表”の王道。(『ジャンプ』の縛り?に負けない「強度」を持った作品群)
●『べしゃり暮らし』、読みきりの八割・・「黄金時代」を引き継ぐ“表”の中堅。(一番面白くない部類。手法や空気感がアナクロ。時代意識が希薄)
●『こち亀』・・・漬物?(駄菓子的?)
●『D.GRAY MAN』『デス・ノート』『HUNTER×HUNTER』・・・00年代的“裏”の王道。“裏”が売れる漫画はやっぱりすごい! 漫画以外のベストセラー本でこんなに面白いのって絶対ない!(断言)すごいよすごいよ!(興奮)
●『ジャガー』・・・後ろから読む人にとっては表(当たり前)

ああ、なんだかひどいカテゴライズ・・・。

もう一つ確実に言えるのは、今の『ジャンプ』は編集者よりも、読者の目の方が肥えてしまっているということ。人気の無い作品はどんどん後ろのページに持って行かれるのは、読者からすればもはや周知の事実。その中でもいい例がつい数ヶ月前に、堂々と始まった『大泥棒ポルタ』(北嶋一喜)。期待の連載をうたい巻等カラーで堂々と始まったものの、やはりその使い古されたようなトリック、キャラクター設定で人気が無かったせいか、あまりにも露骨に後ろページへ流されていき、ついにジャガーさんの手前で謎を残したまま連載打ち切り・・・。どういう連載が人気が出るかというのを編集者が判断できず(でもそれも今の漫画界の状況を俯瞰してみると、無理もないことだと思います)、読者がその運命を決定付けてしまった事件?でした。